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音楽院日記

2026.03.01

音楽院日記

3月の音楽院日記 ~トランペット 神山先生~

3月の音楽院日記を担当いたします、トランペット講師の神山(こうやま)です。

 

実はこの音楽院日記を担当するのは初めてでして、

自身の中で勝手に逃げ切るチャレンジをしていた(?)このコーナーがとうとう自分に回ってきた、、

という気持ちです^^

他の素晴らしい講師陣の皆様とは違い、

何をお話ししようか当てもなくこのように書き始めておりますので以下、

一人の人間の意味不明なひとりごとだと思って読み進めて頂ければ本望です。

 

つい最近、SNS上で日本経済新聞のとある記事が目に入り「これは!!」というものを見つけました。

 

>日本経済新聞社. “【神奈川】洗足学園音楽大学、学生の起業を支援 事業計画や資金調達を指南” – 日本経済新聞, 2026,

引用元リンク

 

私の母校である洗足学園音楽大学で学生の『起業』を支援するラボが誕生。

これは全国の音楽大学で初の試みとのことです。

大変素晴らしい取り組みですので少しだけご紹介させてください。(案件ではありません笑)

 

、、とその前に。

いきなり唐突ですが、皆様にひとつご質問します。

 

社会一般的に大学(短大も含め)へ進学した者が卒業した後の進路『キャリア』という視点において、皆様はどのようなイメージを持たれるでしょうか?

会社へ就職する、または大学院へ進学したり、留学を通じてさらなる研鑽を積む、などが主に思い浮かぶ選択肢でしょうか。

音楽大学であれば前述に加え、例えば在学中に免許を取得して小中高の音楽科の先生になったり、

プロのオーケストラや吹奏楽団へ所属するという選択肢を想像する方もいらっしゃるかもしれません。

 

この「プロになる」そもそもの「プロ」という定義は一旦さておき、

「プロのオーケストラや吹奏楽団へ所属する」というのは皆様ご想像の通り、中々にハードルが高いものです。

これは余談ですが、音楽大学進学において「プロになれるのはごく一握り」というのは有名な話。

自分の師匠に言われるがままに科された課題をこなし続けていれば、

全員が全員その先の夢の世界へ繋がるかというと、

残念ながらそれは厳しいと言わざるを得ないのが事実かもしれません。

 

そしてもう一つ、「音大を卒業すると、将来の選択肢が少ない」こういった観念も度々聞かれます。

(これについては音高や音大への進学を考えておられる生徒様、親御様にとっては最大の懸念点となるはず。

こんな私含め多くの音大卒業生たちが「いやそんなことは全くないよ!」と声を大にして叫びたい今日この頃ですが、

これについて話し出すと尺が足りませんので別の機会に、、)

 

他にも資格を取って音楽療法士、楽器店や音楽制作会社へ勤めるなど、

音楽と携わる大切な仕事は沢山ありますし、逆に全く音楽と関係のない、

一般企業へ就職するという選択肢も勿論あるわけです。

 

ではまた別の選択肢。

 

音大を卒業した者が「起業する」「独立する」=「特定の何かに属さないキャリアを選ぶ」

というのはどうでしょうか?

「起業」という言葉だけを切り取るとなんだかものすごいことを成し遂げるみたいな感じですが、実際は極めてシンプルです。

一人でやるのも良し、誰かと組んでチームとしてやるのも良し。可能性は無限大です。

(私自身はどちらも手をつけていますが、ここで私個人の事業紹介とかをしてしまうと本当に無駄尺になりますのでこれもまた別の機会に、、)

 

ただし現状、音楽大学において起業や独立といったことにフォーカスした授業やイベントはほとんどありません。

そういったことを助言してくれる教員や情報を得られる環境もごく少ない。

 

そこで今回ご紹介したラボ(正式には”SENZOKU Start up Lab”と命名されています)が単に新しい施設ではなく、

これからの音楽大学が担う新たな役割のように感じました。

 

是非上記リンクの記事も合わせてご覧頂ければ幸いですが、起業サポートや人脈づくり、作業環境の整備など、

「⾳楽の⼒」を原点に、分野を越えて新規事業の創出に挑戦する学生を支援することで、これからの社会に新たな価値を届けるという試み。

ある一定の集団や組織にとらわれすぎずに、誰もが⾃由にアイデアを試し、失敗から学び、次の⼀歩を踏み出せる新たな環境。とても素敵な取り組みです。

 

高校を卒業して音楽をより専門的に続けたい、「やってみたい」という想いは、その後の学生生活のなかで大きな原動力になります。

実際に自分の周りは、いつも個性的かつクリエイティブで音楽や演奏に対してものすごくストイックで、一生懸命に取り組むリスペクトできる同期や先輩後輩たちで囲まれていました。

 

そして何よりも大切だと思うのが「やってみたい」という想い。

これは起業にはぴったりかもしれないと思うのです。

 

上手くいくかわからない、成功するかわからない、

何なら失敗するかもしれない訳の分からないものを、とりあえず試してみるという勇気。

起業するということは、どこか音楽の世界と通ずるものがある気がしてなりません。

 

音楽大学には「楽器の技術を磨く」「音楽の表現を深める」としての側面が強くあります。

それはこれからも変わらない大切な軸であるはずです。

ただその先卒業後のキャリアを見据えたときに、一般企業へ就職することを選ぶ学生が一定数存在する現状、

「音楽をどう社会に接続するか」を考える場、環境が増えるのは素晴らしいことのような気がします。

(自分が学生の頃に今回のようなラボがあったら間違いなく通っていたと思う!)

 

音楽のことはもちろん音楽のプロに習い、起業や独立を含めたキャリア選択に関することはその手のプロに習う。

ぜひこの取り組みがもっともっと自然な流れになって欲しいと思います。

高校生にも興味を持ってもらえれば嬉しいです。

 

なんだか記事の内容紹介と言いつつ私個人の勝手な意見を述べる場となってしまいました。

結論「音楽大学は楽しいよ!!」ということです。

これから音大へ進学を予定される生徒様はできるだけ多くの学校を見学されるといいと思います。

どの学校も素晴らしい先生方、整備された環境、そして学食が美味しい!本当に魅力的です。

 

ちなみに当の本人はといいますと、フリーとしてはまもなく3年目(学生に戻りたい)

小中高で音楽科の講師を務めたり、演奏したり、レッスンしたり、何かを創ったりその他諸々、、

今週は領収書をかき集め、会計ソフトと格闘する楽しい日々を送っております。

私については参考になさらない方がよろしいかと思います。

 

真面目な話、私がここ平山音楽院で担当するトランペットの生徒様は中高生が多いこともあり、

区切り区切りで進路のお話(音高・音大進学含め)は親御様含め一緒にするようにしていますが、

是非皆様もご自身の担当講師まで気軽にご相談ください。

きっとワクワクして頂けるはずです。そして中高生は天才です!

 

気付けばこの3月で平山音楽院の講師としてお世話になりはじめてからちょうど3年目となります。

(3年前の当時はまだ音大在学中の身でありながらご縁を頂き、

音楽大学の魅力をライヴで届けるというのがある種のミッション、それは今も変わらずでございます)

 

院長はじめ、いつも温かくご丁寧に対応頂く事務局スタッフの皆様に感謝申し上げます。

この音楽院日記を書いている今日の外はとても暖かい!THE 春の匂いです!

 

年度終わり、年度初めの大変忙しいこの時期ですので、

ご体調など崩されぬよう、皆様どうぞお元気にお過ごしください。

 

トランペットコースの紹介はこちら♪